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2015年12月21日 (月)

2015年9月17日『障碍者が労働力商品を止揚したいわけ』

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先週、『障碍者が労働力商品を止揚したいわけ』(社会評論社2015.9.10)という訳あり書名の新刊書が送られてきて、昨日その著者の堀利和氏と版元の松田健二社長らと、お祝いに、お茶の水で一杯飲んだ。堀利和氏は全盲の障害者運動家で、かつて参議院議員を二期つとめ、現在は「社会的事業所」つくりをすすめるNPO共同連の代表で、社会的事業所についいて本書で以下のように展開する。

「(社会的事業所つくりの運動は)障害のある人ない人、社会的に排除されそうな人そうでない人が、共に働き・共に生きる集団的経済自立の運動である」。「ベーシック・インカムではなく、ベーシック・ワークこそが必要である」。「資本主義を超えた、労働力商品を止揚するということが、障害者である私にとってはたして、なによりも<健常者の平均的労働力、社会的平均労働量>を超克することにつながるかどうかということに他ならない。そうでなければ、意味がないのである。もしその可能性が皆無であるならば、社会保障を充実させた高次の福祉国家論でよいことになる」。「資本主義は前提にはするが、肯定はしない」。「年金需給年齢が取沙汰されている昨今、雇用だけが働き方ではない、前期高齢者の働き方にも、社会的事業所を提案なしてもよいのではなかろうか。私たち共同連の運動と理念は、障害者を越えて広がっていく」と。

堀利和氏は、かつて私と同窓同党で、しかも宇野派である。本書の中で堀利和氏は新自由主義的グローバル経済に対する社会的連帯経済のルーツとしてロバート・オウエンにも触れ、欧米における社会的企業で「社会的に排除された人の雇用創出を目的にしたWISE(Work Integration Social Enterprise)に注目し、自ら社会的事業所づくりの実践をすすめながら、さらにアジアの障害者運動との連帯もすすめている。

そんな関係で、昨日はあと協同組合運動仲間の柏井宏之氏と、安藤昌益の会事務局長で社会福祉法人 国際視覚障害者援護協会理事長の石渡博明氏が来て、お互いがめぐり合う因果と今後を語り合い、大いに飲んだ。堀さんから同書をもう一冊いただいた。これは小野寺忠昭氏に届けて、堀さんの運動と小野寺さんの運動のコーディネイトを期するところ。近々また仲町の日高屋あたりで、小野寺さんとちょい飲みをしよう。こうして、秋が始まるのだ。

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