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2015年12月21日 (月)

2014年10月04日「フルサトをつくる」

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6月18日 に伊藤洋志『ナリワイをつくる』(東京書籍2012.7)について書いたけど、その続編になる『フルサトをつくる』(東京書籍20124.5)を読んだ。長らくかまけていた「労農派論」に目鼻がついた初夏の頃から、次の読書を始めたところで、コミュニティ(共同体)論のテーマは変わらないものの、それをオウエンや協同組合や協同社会論的に考えるのではなくて、もっと身近にある実践に学んで、今後のスモール・コミュニティづくりに生かしたいと思うわけである。

この15年間、私もナリワイしてきたから、『ナリワイをつくる』を読んだ感想は、「おっ、若い者も就活ばかりでなく、いよいよ生業づくりを始めたな」といった多少上から目線でもあったわけが、今回の『フルサトをつくる』を読むと、あっという間に追い越された感がある。私も同様なことを考えていたのだが、彼等はあっと言う間に実践してしまうのにはまた感心した。

伊藤洋志氏の「フルサトつくり」は、私的にはコミュニティつくりなのだが、伊藤洋志氏は「コミュニティという言葉は曖昧なのであまり使わないが、要するに『多様性があってかつ各々がやりたいことを調和しつつやり、必要に応じて協力できる人の集まり』のことだと考えている」と書く。そして、我々の世代がなじんだ「コミューン」については、「コミューンみたいに移住者だけで地域づくり組織とかつくっても意味がない。それは都市の企業を移植しただけである」、「フルサトにおいて必須条件は何か生業を持つことである。・・生業を持つと、それを通して人と接点を持つことができる」と書く。

また、「フルサト」には住処が必要なわけだが、「複数の人間で一つの場を共有してうまく使っていくには、家というハードウェア(ハコ)だけじゃなくて、コミュニティというソフトウェアが必要だ。・・自分たちで新しいタイプのコミュニティを考えながら作っていかないといけない」と書き、本書は自分たちの経験を紹介したものであるとするわけだが、大いにお勧めの本である。

「フルサトをつくる」とは、田舎に移住するといった内容ではなくて、半都市半田舎の多拠点住居の複合化による従来の地縁、血縁を超えたコミュニティづくりの本である。私は9月29日にFBに「都会には小部屋を持つor借りる、そして田舎に小屋を持つor借りる。そして、半生業半農&アートする。『東京・羅須地人協会』です」と書いた。まだ本書を読む前に書いたわけだが、本書と趣旨は同じである。伊藤洋志氏は、あっと言う間に先をいってしまったが、ジジイはジジイなりにやるしかない。そして、私は「東京・羅須地人協会」として、これをやろうと思っている。10月31日(金)に「仙台・羅須地人協会」の大内秀明氏が上京されるので、午後に「東京・羅須地人協会」の集まりをもつ予定である。場所は未定なので、決まり次第ご案内しますので、関心のある方はぜひご参加ください。

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