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2008年1月19日 (土)

リンドバーグでの話しから

 リンドバーグで客からジネッタというクルマの本について訊かれて、ジネッタが何か分からなかったから店長に訊くと、イギリスのスポーツカーのことだと言う。今ではイギリスの自動車メーカーはみな外資系になってしまったが、1950~60年代のイギリスには沢山のスポーツカーがあった。中でもライトウェイトスポーツカーというのは、クルマから余計なものをみんな剥ぎ取って純粋に走るためのものにしたもので、ガレージメーカーみたいなところで沢山つくられたと言う。
 現在でもF1チームのほとんどはイギリスに本拠があると言う。何故かと言うと、大量生産のスポーツカーとちがってオンリーワンのF1レーサーを作って日々改造するのに必要なインフラはイギリスにしかないからだ。日本でライトウェイトスポーツカーを作ろうとすれば、規制が多くて作れないし、事故を起こしても責任を取れない人たちには無理だと言う。

 HAYNESというイギリスの出版社が世界中のクルマのメンテナンス本を出している。今は昔の工業国であるイギリスの奥の深さとも言うべきか。そんな話しのついでに、店長が「公害だってイギリスが最初だけど、イギリス人はガーデニンを生み出した」というようなことを言った。リンドバーグでは、クルマの話しも文明論になる。

 さて、昨年末に『賢治とモリスの環境芸術』を出版した大内先生が、下記のブログで「モリスとパリコミューン」について書き出した。そんで、コメントを書こうとしたら、先の店長の話しを思い出したので、以下のようにコメントしだした。
http://homepage2.nifty.com/sakunami/

 現在の中国、高度成長期の日本を見るまでもなく、産業の発展はその裏側に“公害”を発生させますが、世界初の公害は産業革命期のイギリスに生じたと考えられます。1870年代のイギリスはヴィクトリア期の繁栄の時代でしたが、同時に“公害対策”の時代でもあり、ガーデニングは、そのリアクションとして広がったとも言われています。
 マルクスは19世紀のイギリスをモデルに資本主義の分析をしましたが、モリスの環境芸術の探求は工業化への対応としてあったとも考えられます。工業化はレーニンが「社会主義とは国有化+電化」であると言うごとく、資本主義に限らない現象ですが、その問題点への対応がモリスの環境芸術論の嚆矢なのではないでしょうか、と。

 そんで、ブログへのコメントは字数が限られて細切れになるので、このブログにも整理、書き直しておこうと思ので、以下、上記のコメントのつづきを書いていく予定です。

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