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2005年11月28日 (月)

社会的企業?

 先週、自主生産ネットワークに参加するM社の社長から電話があって、「至急、会社案内を作ってもらえないだろうか」と言われた。デザイン屋さんに見積もりを頼んだら50万円と言われたのだが、予算が無いとのことであった。予定の仕事の入稿が遅れていたので、3日間で仕上げて、昨日ゲラを渡した。倒産→自主生産企業はどこも金が無いので、社長が気にする料金については、「印刷実費込みで6万円でいい」と言ったら、ほっとした顔をした。A4版8ページのカラー印刷だが、印刷は自前のインクジェットプリンターでジーコ、ジーコである。

 今日は、JJSCの事務所でテープ起こしをやった。義理ある人が主宰している協同組合関係の研究会の「ニューズレター」のためのテープ起こしで、これもレイアウトして、A4版4ページ、レーザープリンターでジージーと50部プリントアウトして3万円の仕事である。JJSCの事務所を共有しているNPOの仲間が、「平山さん、もう少しもらったら」と言っていたが、相手に金があればで、悩ましいところである。昨日、今日とパート仕事は休みだったから、実働の単価がパートの時給より高ければいいというつもりであった。

 さて、昨日は青山の国連大学で『21世紀の社会・経済システムを展望するために、「サード・セクター」から「社会的起業」へ』というシンポジウムがあって、大内秀明先生や樋口兼次先生と行ってきた。欧州社会的経済団体連合理事のティエリ・ジャンテ氏の講演を中心にした催しで、私がこの30年間に協同組合関係のいろいろな組織やグループで出会ったほとんどの人たちが参加していた。それこそ共産党から新左翼までと言ってもいいくらいで、巨大なグローバリズムのうねりを前にして、昔だったら人民戦線とか統一戦線とか言ったのだろうが、今風にネットワークができた訳である。

 いわゆる「第3セクター」ではない「社会的企業」と言われると、新しい概念のように聞こえるが、内容的には、協同組合・共済組合・労働組合、フランスのアソシアシオンといったもので、協同組合に長くいた私から見ると、とりたてて新しいものではない。非営利団体といえば、いわゆるNPOが思い浮かぶが、「社会的企業」を提起している人たちは、アメリカ型のNPOは単なるボランティア団体であるとして、ヨーロッパ型にシフトした、より「社会的」な企業の在り方を模索しているようであった。

 後半は、日本生協連、ワーカーズ・コレクティブのネットワーク、NPOのサポートセンター、労働金庫、連合からの5名によるパネルディスカッションであった。この取り合わせも、主催者の配慮と時の流れを感じさせ、やっと並んだかとも思わせるが、これも組み合わせ的には新しい関係ではない。NPOサポートセンターの山岸秀雄氏が「NPOはビジネスをやる」と、ひとり気をはいていた。

 5時半にシンポジウムが終わって、先生たちと渋谷で一杯やって、それから錦糸町に行って、駅前のマクドナルドで100円のコーヒーを飲みながら、前述のM社の社長に会った訳である。シンポジウムでは、ワーカーズ・コレクティブは社会的企業とされるのであったが、目の前にいる倒産→自主生産企業であるM社の社長は、年末に向かう中での事業経営に必死の様子であった。

 今日、JJSCの事務所でいっしょだったNPOの仲間は、会社を辞めた後、自分で事業を起こして、毎日、必死になって営業活動をしている。「俺はもっともうけたい」と言っていた。私は、稼ぎはそこそこ、12月11日のNPOのシンポジウムに、どう若い人を集めるかが課題である。

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